「ICT教育ってどういうことなの?」
あなたは今、この様にお考えではありませんか?
現在は昔とは授業の方法などが大きく変わり、学校現場では急速に教育のICT化が進んでいます。
授業参観などで、タブレットなどを使って授業が進んでいく様子を見たことはないでしょうか。
そこで今回は、急速に広がりつつあるICT教育とは何かについて詳しく解説します!
さらに以下の2つについてもご紹介します。
- ICT教育にはどのようなメリットがあるのか
- ICT教育に関して事前に家でできること
この時期を読み終える頃には、ICT教育に関して何をすれば良いのか分かるようになるでしょう。
ICT教育とは
ICTとは「Information and Communication Technology」の頭文字を取ったもので、意味は情報通信技術です。
ICT教育は、情報通信技術を使った教育ということになります。
「子どもが突然タブレットを持って帰ってきて驚いた」ということがなかったでしょうか。
今、学校現場では子どもたちに一台ずつ端末(タブレット・パソコンなど)を配布するよう環境整備を進めています。
これは、令和元年度の補正予算案にこの経費が組み込まれたことによって実現されました。(GIGAスクール構想)
合わせて校内通信ネットワークを整備することで授業内で端末を使うことができるようになります。
従来のICT教育に使用されていたパソコン室は基本的に使用できる学年の割り当てが決まっており、使いたい時にいつでも使えるという状況にはありませんでした。
タブレットなどの端末には、どの授業のどんなタイミングでも移動することなくその場で使えるという大きな利点があるのです。
ただし、ICT教育の目的は端末を使うことではなく、端末を通して、様々な活動を促進することにあります。
例えば、
- インターネットを使った調べ学習やまとめ
- 動画や写真を使ったプレゼンテーション
- 遠隔地にいる人とのコミュニケーションや教室内での交流
- インターネットリテラシーの育成
など多岐に渡ります。
タブレットやパソコンなどの端末以外にも、電子黒板や大型スクリーンを使った一斉指導などが当たり前のように行われています。
ICT教育を行う3つのメリット
ICT教育を行うことで、これまでの教育とどのようなちがいがあるのか、どのような効果があるのかについて、GIGAスクール構想の実現へをもとに解説していきます。
- 効率良く学習できる
- 教員の負担が軽減される
- ITリテラシーを育成できる
効率良く学習できる
ICT機器を使うことで、これまでの教科書と黒板だけの授業よりも授業を効率的に進められるようになりました。
例えば、必要な情報をすべて黒板に書くのではなく、部分的にプレゼンテーションソフトなどを使って共有することで、書くことが苦手な子の負担が軽減されたり教師が黒板に向かう時間を削減できたりします。
また、調べ学習でも大きな効果を発揮します。
書籍を使った調べ学習も大切ですが、インターネットを通して調べる方が効率的かつ情報を集めることができる場合もあります。
こうした時に配布された端末を使えば、いつでも・どこでも調べ学習を行うことができるのです。
こうした学習方法を身に着けることは、家庭での学習にも生かすことができます。
教員の負担が軽減される
ICT機器を利用することで授業の準備が軽減される場合があります。
これまでは大型プリンターを使って教科書をコピーして黒板に貼るなどしていましたが、これはコストが非常にかかる問題がありました。
大型スクリーンなどに端末をつないでデジタル教科書などを映し出せば、印刷の労力やコストを省くことができます。
また、授業中などに端末を使ってチャットアプリなどで意見を書いてもらい、共有できるようになりました。
これにより、従来の発表形式だと1名ずつしか意見を出せませんでしたが、同時に大人数の意見を可視化できるようになりました。
そのため、子どもたちの意見を聞きながら黒板に書いて交流をしていた従来の形式から比べると、意見交換も格段に捗るようになりました。
この方法だと、積極的に挙手が難しい子も意見を発表できるという大きなメリットもあります。
このように、ICT教育では従来よりも対話型の授業を実現することができます。
ITリテラシーを育成できる
今の時代の子どもたちは大人になっても必ずICT機器を使うため、より高度なIT社会の中で生きていくことになります。
その上でIT関連の知識や操作技術を身に着けることは非常に大切です。
義務教育の中でICT機器に触れ、活用方法を学ぶことは、今後の社会を生きていく子どもたちにとっては特に大きな意味を持ちます。
また、インターネットを利用する上でのモラル教育も含んでいるため、ITリテラシーを養うことで子どもたちを守ることにもつながります。
ICT教育を行う2つのデメリット
高度なIT社会を生き抜く力を育てるという意味でも、ICT教育がいかに重要であるかはわかりました。
しかし、ICT教育には良い面ばかりではありません。
知っておきたい2つのデメリットを紹介していきます。
- 子どもの考える力や書く力が低下するリスクが有る
- 導入コストやハードルが高い
子どもの考える力や書く力が低下するリスクがある
文部科学省の調査によるとICT教育を通して、授業に前向きに取り組む子どもが増えていることがわかります。
しかし、2015年にOECDによって行われた「PISA(学習到達度調査)」では、以下の2点がわかっています。
- 学校のコンピュータの数が多い国ほど数学の成績が低い。
- 学校でコンピュータを使う時間が長いほど読解力が低い。
この結果からわかることは、ICT機器を使ってはいけないということではなく、適切な方法で使う必要があるということです。
例えば、計算を全てコンピューターで行うことは基礎学力の低下に繋がりかねません。
そのため、目的や場面に応じて、適切な学習方法を選ぶ必要があると言えるでしょう。
導入コストやハードルが高い
文科省の「GIGAスクール構想」実現に向けて、ようやく一人一台ずつ端末が配布され始めましたが、現段階でまだ配布されていないところも多くあります。
自治体ごとにその進度が異なるのです。
予算が編成されたと言っても、コストが非常にかかるのが現状です。
端末自体は配布できても、学校内のネットワーク環境の整備は追いついていないケースもあります。
(出典:学校における教育の情報化の 実態等に関する調査結果)
また、教員側が端末を使った授業を考えなければならないという問題もあります。
このように現場の準備が追いついておらず、端末を配布してもすぐにICT教育を始められないことがあります。
ICT教育を行える習い事|プログラミング教室でITに慣れよう
ご家庭でパソコンやタブレットなどをお子さまが使用することがあるかと思います。
せっかくインターネットを使用するなら、今後必要になるITリテラシーを育てるためにもICT教育に関わる習い事をしてみるのはいかがでしょうか?
学校の授業でも触れられるようになったプログラミングを学べる教室に通うことで、学校でのICT教育をもっと深く学ぶことができます。
特に、当メディアを運営するソニー・グローバルエデュケーションのKOOVパートナープログラミング教室では、「KOOV」というロボット・プログラミング教材を使ったプログラミングが学べます。
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ICT教育を行う際の注意点2選
ご家庭でICT教育を行う場合は以下の2点に注意する必要があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
- ITリテラシーをしっかり教える
- 子どものインターネットの使い方を親が見守る
ITリテラシーをしっかり教える
ITリテラシーには、複数の意味が込められています。
- 情報を調べ出す力や調べた情報を扱う力
- ICT機器を操作するための知識や技術
- インターネットを使う上での正しい使い方や使われている技術に関する知識
子どもの内から基本的な部分を抑えておくことは、将来のための大切な土台となります。
特に今の子どもたちはインターネットから切っても切り離せない世界で生きていくことになります。
知らなかったでは済まされないようなトラブル、犯罪に巻き込まれないためにもITリテラシーの教育は必須です。
子どものインターネットの使い方を親が見守る
ICT機器を買い与えて、正しい使い方を教えていないという例は後を絶ちません。
学校にはスマホを使ったSNSやオンラインゲーム上でのトラブルについての相談や苦情がどんどんと寄せられるようになっています。
しかし、インターネット上のトラブルに学校が介入して指導するというのは非常に困難です。
インターネットを使う上で、正しい使い方を教えることやルールを決めることはしっかりとご家庭で行っていく必要があります。
インターネットの使い方を親子で学ぶための書籍や動画はたくさんあります。
是非、ご家庭に合ったものを探してみてください。
ICT教育 まとめ
文科省の「GIGAスクール構想」に見るように、学校のICT教育化は急速に広がっています。
これからの時代、ITリテラシーが必須であることは容易に想像できますが、子どもたちを取り巻く環境は大人が思っている以上に変化しています。
小学生のお子さまが高校生になる頃には、より技術が進化しているでしょう。
新たな技術に順応しながら社会でより良く生きていくためには、ITリテラシーをはじめとする基礎的な知識と技術の習得が求められます。
学校にすべてのICT教育を任せるのではなく、ご家庭でもできるICT教育に取り組んでみると子どもたちはより楽しくITリテラシーを身に着けることができるでしょう。
その中でもおすすめなのが、「KOOV」を使ったプログラミング教室です。
これからを生きる子どもたちが大人になった時に社会で活躍していくためにも、学校とご家庭の両方でICT教育を進めていくことが望ましいと言えるでしょう。