STEAM教育とは?文部科学省の資料を用いて実践例まで解説!

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​​「STEAM(スティーム)教育ってなんだろう?」

あなたは今、このようにお考えではありませんか?

今後必要になる教育らしいけどイマイチよくわからない。

もしSTEAM教育を理解して、次の時代に備えることができればとても嬉しいですよね。

そこで今回は、STEAM教育について徹底的に解説します。

さらに以下の2つについてもご紹介します。

  • STEAM教育が必要な理由
  • STEAM教育の具体的な取り組み

この記事を読み終わった後は、STEAM教育について全体像がわかり、どのような取り組みをすれば良いのかがわかります。

さっそくSTEAM教育について学んでいきましょう。

STEAM教育とは|創造力と理数力で問題解決ができる人材を育成する

STEAM(スティーム)教育とは、

  • 「科学(Science)」
  • 「技術(Technology)」
  • 「工学(Engineering)」
  • 「芸術(Art)」
  • 「数学(Mathematics)」

以上の5つの頭文字からなる造語で、理数教育に創造性教育をプラスした教育理念のことです。

文部科学省もSTEAM教育を推進しており、以下のような文書を出しています。

”AIやIoTなどの急速な技術の進展により社会が激しく変化し、多様な課題が生じている今日、文系・理系といった枠にとらわれず、各教科等の学びを基盤としつつ、様々な情報を活用しながらそれを統合し、課題の発見・解決や社会的な価値の創造に結び付けていく資質・能力の育成が求められています。
文部科学省では、STEM(Science, Technology, Engineering, Mathematics)に加え、芸術、文化、生活、経済、法律、政治、倫理等を含めた広い範囲でAを定義し、各教科等での学習を実社会での問題発見・解決に生かしていくための教科等横断的な学習を推進しています。”
(“STEAM教育等の各教科等横断的な学習の推進:文部科学省”)

STEAM教育が必要な理由|AIを使いこなせる人材が必要

STEAM教育が必要な理由

AIの進化が目まぐるしい現在、STEAM教育が重要となります。

それは、今後を担う子どもたちがIT社会で自ら道を切り開いていくためです。

2018年6月、文部科学省は「Society5.0に向けた人材育成 ~社会が変わる、学びが変わる~」を公開。

Society5.0とは、仮想空間と現実空間を高度に融合させることによって、経済発展と社会的課題の解決を目指す、人間中心の社会のことを示します。

この報告書では、学校教育現場の教育方針が示されています。

STEAM教育の課題|日本は遅れている?

STEAM教育の課題

STEAM教育を行うには、プログラミング能力など高度な専門知識を持っていることが望ましく、指導できるレベルになるにはそれなりの知識や経験が必要です。

STEAM教育という言葉を知っている日本人は決して多くなく、文部科学省も推進していますが、一般には認知されていないのが現状です。

STEAM教育にはパソコンやインターネット環境が不可欠ですが、学校では児童一人一人に対するIT環境がまだ発展途上です。

また、これまでの教員養成とは全く異なる指導者の育成を行わなければならないため、専門知識を持った指導者も不足しています。

さらに、日本のSTEAM教育で最も重要な課題は、「A」にあたるArtの創造性を育む教育です。

日本のZ世代に関する意識調査ではアメリカやドイツなどと比較しても自分が創造的だと考えている人は少なく、自ら何かを作り上げたいと考えている人が少ないと言えます。

そのため国際競争力や幸福度の面からみても、創造する自信を育む教育が求められているということがわかります。

STEAM教育への具体的な政策

STEAM教育への具体的な政策

日本で行われているSTEAM教育の具体的な政策について、文部科学省と経済産業省の取り組みを紹介します。

文部科学省|学習指導要領がSTEAM教育に対応

Society5.0に向けた人材育成 ~社会が変わる、学びが変わる~」のなかで、STEAM教育を取り入れていくと発表しています。

自ら考え抜く自立した学びが十分になされていないという日本の教育から脱却して、STEAM教育を通して創造性を発揮して自ら考え抜く力を育むことを目指しています。

経済産業省|教師・生徒の「学びの場」を提供

経済産業省では、未来社会の創り手を育むための「STEAMライブラリーVer.1」を公開しています。

STEAMライブラリーVer.1」は、「学びのSTEAM化」を具現化するために開発されたデジタルコンテンツライブラリーです。

このライブラリーでは以下の5つの分野を学ぶことができます。

  • 「科学(Science)」
  • 「技術(Technology)」
  • 「工学(Engineering)」
  • 「芸術(Art)」
  • 「数学(Mathematics)」

​​STEAM教育に取り組む方法

STEAM教育の具体的な取り組みを、以下の各ステージごとに紹介します。

幼児|教材を利用して創造力を育む

幼児

幼児は、玩具や絵本などの教材を利用してSTEAM教育を行うことがおすすめです。

遊びを通して楽しみながら学ぶことができるので、飽きやすい幼児でも集中して取り組めます。

最近では様々な教育玩具が販売されていますが、当メディアを運営しているソニー・グローバルエデュケーションでは、KOOV(クーブ)という、ロボット制作とプログラミングを学べるロボット・プログラミング教材を提供しています。

小学生|プログラミング教育が必修化

小学生

小学校では、プログラミング教育が必修化されました。

プログラミング教育の目的は、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるためです。

これは、STEAM教育の理数教育に当たる部分です。

小学校でのプログラミング教育は、デジタルツールを使わずに、各教科のなかでプログラミング的思考を学びます。
※一部の小学校ではデジタルツールを使用します。

中学生|私立中学にて先進的な取り組みが始まる

中学校

聖光学院中学校では、ロボットを制作しプログラミングを用いて動してみるという内容の授業が行われています。

ロボットの中に電子パーツを組み込みプログラムで動かすことをチームで行うため、プログラム入力、制御内容の考案、ブロックのデザインと役割分担が求められます。

そのため、デザイン思考とチームビルディングを同時に経験することになり、教科書レベルを超えたレベルの体験を得ることができます。

高校生|理数教育でプログラミング的思考を伸ばす

高校生

高校では、2022年度から「情報」が必修化されます。

2025年の共通テストの試験科目に「情報」が追加されることも決定されています。

実際に聖徳学園中学・高等学校ではSTEAM教育を推進しており、インターネットツールはあくまでも「自分が表現したいことのために使われるもの」という教育を行っています。

自分が得た知識や技能,ツールを統合して,自分が見つけ出した課題や与えられた問題に対して主体的に取り組み,具体的な解決策を創造的に表現できるようにする。それを実践的に体験できる場がSTEAMの授業なのです。
聖徳学園中学・高等学校
このように高校ではインターネットを利用し、プログラミング的思考を取り入れていくことで、「自分の表現の仕方」などを、論理的に考えられるようになります。

大学生|価値を創造できる人材へ

大学生

大学では、教育プログラムの見直しが促進されています。

学生が共通して学ぶ教養科目やそれぞれの学部で学ぶ専門分野において、学部を超えて学ぶことができるよう制度を取り入れる大学が増えてきています。

これにより、STEAM教育とはかけ離れた分野を専攻する学生も、STEAM教育をより深く理解することができます。

例えば東京大学では、グローバルな視点に立って、今後の社会をデザインできる革新的な科学技術人材として、「新しい知の創造」や「社会的価値の創造」を目指す教育が行われています。

「イノベーションを創出するグローバル科学技術人材の育成プログラム」では、東京大学の多様な分野を活用した「2段階のSTEAM*型教育プログラム」を実施しています。

これらのプログラムを通して、5つの能力

  1. 知識俯瞰能力(知識を俯瞰する力)
  2. 情報分析能力(情報を分析できる力)
  3. 課題解決能力(課題を解決する力)
  4. 研究検証能力(次の課題を抽出する力)
  5. 研究マネジメント能力(成果を具現化する力)

の向上を目指します。

STEAM教育 まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はSTEAM教育について紹介しました。

STEAM教育とは、理数教育に創造性教育をプラスした教育理念のこと

  • 文部科学省は、STEAM教育を学習指導要領に盛り込み推進している
  • 経済産業省は、「STEAMライブラリーVer.1」を公開
  • STEAM教育は、各ステージによって変わる

幼少期からSTEAM教育を行うことによって、自分自身で考えて創造していく力を育むことができるでしょう。

そこで、STEAM教育として、今話題のプログラミング教育も同時に進めることができるプログラミング教室をご紹介します。

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ソニー・グローバルエデュケーションの プログラミング教育

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