「消えない職業って何があるの?」
あなたは今、このようにお考えではありませんか?
オックスフォード大学の調査では、IT技術の発達により「10〜20年後に49%の職業が消える」といった結果が出ました。
果たしてどのような職業がAIに代替されてしまうのでしょうか。
本記事では、消えない職業を4つのカテゴリに分けてお伝えします。
さらに、「消える可能性がある職業」や「AIに取って代わられない職業の特徴」についてまとめました。
今後の将来を担う子どもたちが今から身につけておくべき能力も解説するので、保護者は正しく理解して的確なサポートをしましょう。
51%の職業は消えない|IT社会で活躍できる人材になる
ITの進化は「業務の効率化」や「人為的ミス」を防ぐメリットを持つ反面、AIに仕事を取って代わられる可能性があります。
『AIと共存する未来』では、今後10〜20年で日本の労働人口の49%の人が就いている仕事がAIに代替できるといった結果が出ました。
画像引用:『AIと共存する未来』
上記は、オックスフォード大学と野村證券が共同研究を実施して予測されたデータですが、AIが人の仕事を代替するといった事例はすでに多くあります。
また、マッキンゼーの調査『未来の日本の働き方』でも、「2030年までに既存業務のうち27%が自動化され、結果1660万人の雇用が代替される可能性がある」と記述されています。
実際に『今後の仕事への不安(AIに代替される仕事)』について462名に実施したアンケート調査では、「今後、AIによって失業者が増える」と考えている人が50%いました。
画像引用:『今後の仕事への不安(AIに代替される仕事)』
しかし、同資料では『人工知能(AI)の発展によって、今あるような我々人間の仕事がなくなる恐れがあることをどう思いますか?』といった質問に対して、68%が肯定的な回答をしています。
このように社会ではAI化が浸透してきているため、近い将来では、AIと共に効率よく仕事を進められる人材が求められるでしょう。
AI化によって消える職業|単純作業は代替される可能性がある
今後、AIの進化によって49%の職業が消える可能性があるということが理解できました。
それでは、すでにAIやロボットによる代替が行われている事例からどのような職業が消えてしまうのか解説していきます。
AIによって消えてしまう可能性のある職業は次のとおりです。
- 一般事務
- 銀行員
- 警備員
- スーパー・コンビニ店員
- タクシー運転手
- ウエイトレス
すでに一般事務やスーパー・コンビニのレジはAIを導入している事例が多くあります。
また、飲食店で来店者を席まで案内するウエイトレスをロボットが担当するケースも増えてきました。
10〜20年後とは言わず近い将来で人の手が不要になる職業が出てくる可能性があります。
AIによって消えない職業|創造性や独創性が必要な仕事が増える
AIは人の気持ちを汲んだり、クリエイティブな作業をしたりすることが苦手です。
「人の感情を動かす」といった人間にしかできないことは、AI技術が進んでも消えない職業だと言えるでしょう。
また、AI技術が発展することによって生まれる職業もたくさんあると予想されています。
ここでは、オックスフォード大学の予測を元に消えない現在ある職業について、4つのカテゴリに分けて解説します。
- 医療関係|医師・看護師
- 法律関係|弁護士・裁判官
- クリエイティブ関係|スポーツ選手・芸術家
- 教育・コンサルティング関係|教師・保育士
医療関係|医師・看護師
人の命を預かる医療関係の仕事は、10年先も消えない職業だと言えます。
AIが「膨大なデータを解析する」といった医者のサポート役として活躍することはあるでしょう。
しかしAIは、患者の身体的・精神的状態を察して、臨機応変に対応することはできません。
次のようにホスピタリティが必要な仕事は、今後もAIに代替される可能性は低いようです。
- 医師
- 看護師
- 介護士
- カウンセラー
- 薬剤師
実際に多くの企業が、様々なヘルスケアAIシステムを導入しています。
導入することで医療現場で役立つシステムも開発されていますが、中には画像処理が上手く行えず診療方法と調和しない失敗事例もあるようです。
AIは責任をとれないため、現時点では医療行為において人の手を離れるケースは考えられないでしょう。
(参照元:『人々を中心に据えたヘルスケアAIシステム』)
法律関係|弁護士・裁判官
人同士のトラブルを調停し、仲裁する能力が求められる法律関係の仕事は、今後消えない職業に分類されます。
両者の主張を人間味をもって整理し、落としどころを見つけ出すのは、AIには出来ません。
法律関係でAIに取って代わられない職業の具体例としては、次の4つが挙げられます。
- 弁護士
- 検察官
- 裁判官
- 政治家
過去の判例や書類を整理することはAIにとって得意な作業です。
しかし人の感情を考慮できないため、法律関係をAIが担う時代は、この先10〜20年で予測されていません。
クリエイティブ関係|スポーツ選手・芸術家
人が行うからこそ価値があるものは、AI技術が進化しても取って代わられることはありません。
とくに人の心を動かす「創造性」や「独自性」が必要な職業は、今後もなくならないと言われています。
スポーツ選手や歌手、俳優などは、AIが代わりを担うことはできないでしょう。
クリエイティブ関係の消えない職業の例としては、次の6つが挙げられるでしょうf。
- スポーツ選手
- 芸術家
- 作曲家・演奏家
- アーティスト
- ライター
- 学術研究者
文章を要約するだけであれば、AIライティングサービスが開発されています。
実際に日本経済新聞では、データを分析して文字に落とし込むサービスを導入しており、簡単な要約であればAIが行えることの照明になりました。
しかし読者の気持ちに寄り添った文章作成は、AIにはできない作業であるため、読者の気持ちに寄り添えるライターは今後も長く活躍し続けることが予想されます。
(参照元:『決算サマリー』)
教育・コンサルティング関係|教師・保育士
人とコミュニケーションを通じて指導や助言をする仕事は、消えない職業だと言えます。
とくに、教師や保育士は子どもたちの感情を考慮しながら接する必要があるので人間にしかできません。
愛情を持って関わる必要がある仕事は、AI技術が発展してもなくならないでしょう。
また、コンサルティングのようにクライアントが抱える課題や問題を考察し、解決へと導くものはAIに代わりは務まりません。
教育・コンサルティング関係の具体的な職種をご紹介します。
- 教師
- 保育士
- 幼稚園教諭
- コンサルティング職
現在では、園児の情報管理、保護者へのお知らせ機能などが搭載された電子システムを導入している保育園が多くあります。
このようなシステムを活用することで、保育士の負担が減り、子どもの対応に集中できるといった声もあるようです。
子どもの人格形成を育む業務は、人にしかできませんが、雑務をAIに任せることで保育士の負担の軽減につながります。
(参照元:『キッズリー』)
消えない職業の特徴|AIやロボットによる自動化が難しい仕事
ここまでで、今後IT技術がさらに発展しても、人間が活躍し続けられる職業が分かりました。
消えない職業には、いくつか特徴があります。
『AIと共存する未来』によると、次のような職業は、AIやロボットによる自動化が難しいとされています。
- 創出することが求められる
- コミュニケーション能力が必要
- マニュアル化できない
AIは、莫大なデータを読み込むことを得意としていますが、人の気持ちを汲んだり、自分で考えたりする力はありません。
またAIは、臨機応変に対応できないので、マニュアル化されている仕事のみ代替可能です。
「消えない職業」というのは、人が考える力を活かして成り立っている仕事を指します。
AIと共存する社会を生き抜くためには、「考える力」が求められると言えるでしょう。
消えない職業に就くために出来ること|AIに代替されない資格とスキル
AIは、人のようにコミュニケーションを円滑にしたり、創造力を働かせたりすることができません。
AIとの共存社会を生き抜くために、今から出来ることをご紹介します。
『AI/ロボットによる”業務代替”に対する意識調査』の資料を元に2つピックアップしました。
- AIに代替されない資格を取得する
- AIが苦手とするスキルを身につける
- 個性や好きなことを大切にする
AIに代替されない資格を取得する
ここまで解説してきた通り、医師や看護師、保育士、教師、弁護士、介護士などは、消えない職業にあたります。
ホスピタリティ精神が必要とされる職業は、AIに代替できないので、こういった資格を取得するのも1つの手です。
またAIはメンタルケアができないため、カウンセラーに関連する資格は需要が続くと予測されています。
『 「ストレス」に関するインターネット調査』によると、日頃ストレスを感じている人は、67.4%と過半数を大きく上回っています。
(「とてもストレスを感じている」「ややストレスを感じている」と答えた人の割合を算出)
ストレス社会で働く人材をサポートするために、企業内カウンセラーを常勤させる企業も増えてきました。
このように、変化する社会にとって自分自身が必要な人材になれるように、どうしたら良いのか考えることも大切です。
(参照元:『 『ストレス』に関するインターネット調査』)
AIが苦手とするスキルを身につける
『AI/ロボットによる”業務代替”に対する意識調査』によると、AIに仕事を代替されないために次のような対策を行っている人が65.9%と過半数を上回る結果になりました。
- スキルを高めている
- 創造性を高めるための自己啓発をしている
- 自分にしかできない領域の仕事を意図的に作り出している
画像引用:『AI/ロボットによる”業務代替”に対する意識調査』
このようにAI時代に向けて早めに対策をして、今後の社会で活躍できる人材になることが大切です。
具体的にAI時代を生き抜くために必要なスキルは、次の3つです。
- ITに関する知識
- コミュニケーション能力・創造力
- 問題解決能力
AIは今後、社会に浸透していくのでITに関する基礎知識を習得しておく必要があります。
さらに、対人関係の仕事は10〜20年消えない職業だと言えるので、コミュニケーション能力を高めると良いでしょう。
またAIは人間のように新しいものを生み出す能力が低いため、創造力を培うことさまざまなフィールドで活躍できるでしょう。
AIの進化に伴う環境の変化は、誰にも予測できないため、臨機応変に対応できるように問題解決能力を高めましょう。
個性や好きなことを大切にする
AIは単純作業が得意ですが、人間が持つ感性などは持ち合わせていません。
そのため自分の個性や好きなことを誰かに共有することが重要です。
「AIと共存する未来」によると、創出することやコミュニケーションをとることはAIやロボットに取って代わられにくいとされています。
動画サイトの視聴者へのアンケートでも属人性の高いコンテンツは人気が高いという結果が出ており、これらの職業には多くの需要があると言えます。
そのため、自分の個性や好きなことを大切にしていくことが、将来消えない仕事を行うためにつながると考えられます。
子どもが消えない職業に就くために保護者が出来ること|豊かな人生を送る
AI時代でも活躍できる人材になるためには、「ITに関する知識」「コミュニケーション能力・創造力」「問題解決能力」などのスキルが必要です。
とくに将来を担う子どもたちは、こういった能力を身につけておくべきです。
これらのスキルは、2020年に小学校で必須化されたプログラミング教育で養うことができるでしょう。
(参照元:『新学習指導要領のポイント』)
文科省によると、プログラミング教育では、プログラマーを育成するために必修化されたわけではないとされています。
プログラミング的思考力を身につけることで、対人関係を良好にしたり、問題をスムーズに解決できるようになったり、ITを扱える人材になると考えられます。
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消えない職業 まとめ
AIの発達は、暮らしを便利にしてくれますが、同時に多くの仕事を代替してしまう可能性があります。
AIと共に仕事を効率よくこなせる人材になっておけば、安心してAI時代を迎えることができるでしょう。
最後に、この記事でご紹介した10〜20年後も消えない職業を以下にまとめますが、あくまで一例でありこれらの職業以外にも多くの新しい職業が生まれるでしょう。
- 医療関係|医師・看護師
- 法律関係|弁護士・裁判官
- クリエイティブ関係|スポーツ選手・芸術家
- 教育・コンサルティング関係|教師・保育士
「コミュニケーション能力や創造力」「問題解決能力」「ITに関する能力」のある人は、IT技術が発達してもAIやロボットに仕事を取って代わられる可能性が低いと言えます。
将来を担うお子さまがこういった能力を育むために、保護者は、『プログラミング的思考力』について知っておくと良いでしょう。
当メディア『プログラミング的思考とは?文部科学省の資料を用いてわかりやすく解説!』の記事でご紹介しているので参考にしてみてください!