小学生のプログラミング学習って、何をするの?子どもがやっても意味があるの?
そうお悩みの方も多いかと思います。
そこで今回は、子ども向けプログラミング学習について解説していきます!学習するメリット・デメリットだけでなく、プログラミング教室・教材の選び方も紹介するため、この記事を読めばお子さまのプログラミング教育で悩む必要はありません!
それでは早速、そもそもプログラミングとは何か?解説していきます!
- プログラミングとは、コンピューターを動かすための指令を出すこと。
- 子どもは「プログラミング的思考」を養うことが大切。
- 小学生がプログラミング学習を行う4つのメリットは、「身の回りのものがプログラミングで動いていることを知る」「プログラミング的思考が身につく」「学ぶ意欲の向上」「プログラミグスキルが身につく」こと。
- 小学生がプログラミング学習を行う2つのデメリットは、「他教科の勉強時間が減る可能性がある」「運動の機会が減る可能性がある」こと。
- 教室・教材を選ぶポイントは「学び方」「難易度」「料金」「種類」。
そもそもプログラミングとは?
プログラミングとは、コンピューターに伝わる言語で順番に指示を出し、コンピューターを動かすための指令を出すことです。
コンピューターに日本語で「これを○○して!」と言っても全く動きません。コンピューターに伝わる言語や伝え方を駆使することで、やっと動かすことができます。
プログラミングをするには、主に以下2つの能力が必要です。
- コンピューターに伝わる言語(プログラミング言語)を理解する
- コンピューターが正常に動くよう、論理的に指示を組み立てられる
まず、外国人と話すのに外国語を覚える必要があるように、コンピューターに指示を出すためにプログラミング言語を覚えなければいけません。
加えて、プログラミングはエラーが出やすく、理想を実現するには少し複雑なプログラムを組む必要があります。
そのため、論理的に問題点を見つけ、繰り返し改善する能力が必要です。
このようにプログラミングを学び問題解決を行うことで、論理的な思考法である「プログラミング的思考」を身につけることができます。
プログラミング的思考とは
「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」のことを指します。(文部科学省)
小学生のプログラミング学習とは?
小学生のプログラミング学習は、主に先ほど触れた「プログラミング的思考」を養うことを目的としています。
何も最初から難しい技術を覚えるわけではありません。「基礎となる思考法を身に着けることによって、IT化が進む未来に備えよう」という狙いの下、小学生のプログラミング学習は行われます。
このことから、2020年度より、小学校ではプログラミング教育が必修となりました。
「プログラミング」という教科が追加されるわけではありませんが、5教科を含めた様々な教科・単元において、「プログラミング的思考」を学ぶようになります。
小学生がプログラミングをするメリット4選
小学生がプログラミング学習をすることには、多くのメリットがあると考えられています。今回は中でも、以下4つをご紹介します。
- 身の回りの物にはプログラミングが使われている・問題解決に必要な手順があることを「知る」ことができる
- プログラミング的思考が身につく。
- 学びに向かう力・人間性が身につく。
- プログラミングスキルが身につく。
- 文部科学省 小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)より
- ○ プログラミング教育とは、子どもたちに、コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということを体験させながら、発達の段階に即して、次のような資質・能力を育成するものであると考えられる。
【知識・技能】
(小)身近な生活でコンピュータが活用されていることや、問題の解決には必要な手順があることに気付くこと。
(中)社会におけるコンピュータの役割や影響を理解するとともに、簡単なプログラムを作成できるようにすること。
(高)コンピュータの働きを科学的に理解するとともに、実際の問題解決にコンピュータを活用できるようにすること。
【思考力・判断力・表現力等】
・ 発達の段階に即して、「プログラミング的思考」(自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力) [5]を育成すること。
【学びに向かう力・人間性等】
・ 発達の段階に即して、コンピュータの働きを、よりよい人生や社会づくりに生かそうとする態度を涵養すること。
(小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)より)
上記文部科学省の有識者会議取りまとめを参考に、どのようなメリットがあるのかを詳しく解説していきます。
「知る」ことができる
プログラミング学習を通して、身の回りのものがプログラミングをもとに動いていると知ることができます。
プログラミングを学ぶことで、「これはどうやって動いているのかな?」などといった新しい視点を増やすことにもつながり、より広い視点で世界を見ることができるでしょう。
プログラミング的思考が身につく
プログラミングを行う中で出てくる問題点の修正・改善を通して、「プログラミング的思考」を身につけることができます。
プログラミングに限らず勉強・仕事においても問題は発生するため、プログラミング学習を通して問題解決力を身に着けることによって、様々な困難を乗り越えられるようになるでしょう。
学びに向かう力・人間性が育つ
小学生からプログラミングに触れ続けることで、「プログラミングを使ってよりよい社会を目指そう」という意識が生まれることが期待できます。
ただプログラミングが将来仕事に必要なスキルとしてだけでなく、世の中をより良くする手段としても教えられるためです。
プログラミングスキルが身につく
もちろんプログラミング学習を通して、プログラミングスキルを身に着けることができます。
現在でもIT化が進む中、プログラミングができる人材が不足しています。
ましてや10年後・20年後には、さらに不足すると考えられています。※1
その反面、IT化が進むことにより現代にある仕事の約5割が消えてしまう※2とも考えられています。
プログラミングスキルを身に着けることにより、将来、社会的に求められる人材になれるでしょう。
※1 経済産業省 「IT 人材需給に関する調査」(2018)
※2 株式会社野村総合研究所「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に~ 601種の職業ごとに、コンピューター技術による代替確率を試算 ~」(2015)
小学生がプログラミングをするデメリット2選
小学生がプログラミング学習をすることは良いことづくしですが、もちろんデメリットもあります。主に以下の2つです。
- 他教科の学習時間が減る
- 体を動かす機会が減る
それぞれどのようなデメリットなのか、詳しく解説します。
他教科の学習時間が減る
プログラミングを学習する時間が過度に増えると、他教科を勉強する時間が減ってしまう可能性があります。
子どもの時間は無限ではありません。プログラミングに興味を持って突き進むのも良いですが、他教科も勉強する必要があります。
そのため、もしプログラミング学習を重点的に行いたい場合でも、バランスを考えて学習をすると良いでしょう。
体を動かす機会が減る
プログラミングに長時間取り組むことにより、ずっと座りっぱなしになると、体を動かす機会が減ってしまいます。
小学生は体づくりを行う期間でもあるため、適度な運動が重要です。
プログラミング学習を行うことも大切ですが、適度に体を動かすようにしましょう。
小学生のプログラミング教室・教材の選び方4選|自分の子どもに合うものを選ぶことが重要!
小学校でプログラミング教育が必修化されたことからも、小学生でもプログラミング的思考ができることが重視されてきていると言えるでしょう。
そのため、プログラミング教室や教材を利用してプログラミング的思考を身につけることは、お子さまにとって大きな力となるでしょう。
プログラミング教室・教材の選ぶ際は、以下の4点に気を付けましょう。
- 学び方
- 難易度
- 料金
- プログラミングの種類
学び方
プログラミングを学ぶ形式は、講師に教えてもらえる教室・自主学習用の教材の2種類があります。
もし教室ならば通うこともできますし、通学が難しいならばオンライン授業も開講されています。
基本的には集団授業ですが、きめ細かい指導を求めるなら個別指導が良いでしょう。
お子さまのペースで学習を進められ、よりリーズナブルに学習したいのであれば自主学習用の教材を購入すると良いでしょう。
本やパソコンソフト、学習キットを使用する場合もあります。幼児向けの知育玩具などもあります。
難易度
教室・教材のコースを選ぶときは必ず難易度を確認しましょう。
いきなりレベルが高いコースを受講してしまうと、難しすぎて投げ出してしまう可能性があります。最初は易しいものから選びましょう。
料金
プログラミング教室に必要な費用は以下の3つです。
- 入会費
- 月謝
- 教材費
入会前に必要な費用を確認するようにしましょう。
また、教材だけを使用する際に必要な費用は教材費のみです。
入会に不安がある場合は、一度体験授業に行ってみると良いでしょう。
教材の種類
さらに、子どものプログラミング学習には大きく2種類あります。どちらもプログラミングを学べることに変わりありませんが、プログラミングにより動かすものが変わります。
- ロボットを動かすことによる学習
- アプリ・ソフトを動かすことによる学習
学習 | ロボット学習
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プログラミング学習
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作る物 | ロボット | ゲーム アニメーション その他アプリケーション |
内容 | ロボットを作成する プログラミングを使う |
ゲームやアニメーションなどを作成する プログラミングを使う ※ロボットを使用することもある |
こんなお子さまにおすすめ | ロボットに興味がある 身の回りの物の仕組みに興味がある |
ゲームの中身や作り方に興味がある |
ロボットを動かすことにより、プログラミングを学習することができます。ロボットを組み立て実際に動かすため、電子機器やメカが好きな子どもには受けが良いようです。
また、学習用アプリ・ソフトを利用することにより、プログラミングを学習できます。上級者になると、自分でゲームを作ることもあるようです。
お子さまの特質に合わせて選ぶと、さらにプログラミング学習に夢中になってくれるでしょう。
KOOVパートナープログラミング教室のご紹介
ロボットを使用したプログラミング教室である、KOOVパートナープログラミング教室をご紹介します。
KOOVパートナープログラミング教室は、「KOOV」という教材を使用してロボット制作・プログラミング学習を行う教室です。
「KOOV」はカラフルで触りたくなるブロックが特徴で、楽しみながらロボットを制作できます。
直感的に使えるプログラミング言語を用いて、小さなお子さまでも簡単にロボットを動かせます。
プログラミングを使って新しい視点で世界を見れることで、「身の回りへの好奇心を持つ」「得意なこと・好きなことが増える」という体験ができるでしょう。
月謝は約1万円ですが、キットはレンタル可能ですので教材費は必要ありません。
(※一部レンタル有料・購入必須の教室がございます)
さらに、全国47都道府県で1000以上の教室数を展開しているため、どなたでもお近くの教室が見つかります!
無料体験を行っていますので、ぜひ気軽にお申込みください!
(※有料の教室もございますので、体験申込時に各教室のページをご確認ください。)
小学生のプログラミング学習 まとめ
ここまで小学生のプログラミング学習についてまとめてきましたが、いかがでしたか?
- プログラミングとは、コンピューターを動かすための指令を出すこと。
- 子どもは「プログラミング的思考」を養うことが大切。
- 小学生がプログラミング学習をするメリットは、「論理的思考力」「問題解決力」「創造力」「プログラミングスキル」が身につくこと。
- 小学生がプログラミング学習をするデメリットは、「他教科分の時間が減る」「運動機会が減る可能性がある」こと。
- プログラミング教室・教材を選ぶポイントは「教材形式」「対象年齢」「料金」「教材種類」
この記事が、あなたの子育てに少しでもお役に立てると幸いです!