「テスト週間だけど子どもが全く勉強していない…。やる気を上げる方法を知りたい!」
あなたは今、このように悩んでいませんか?
保護者は、中学生のお子さまが自ら学習に取り組んでくれると安心できるでしょう。
本記事では、中学生の勉強時間やおすすめの方法についてご紹介します。
あわせて、お子さまが勉強のやる気を高めるために、保護者がサポートできることもお伝えします。
本記事を参考に保護者がやるべきことを実践すると、お子さまのやる気がアップし、自発的に学習に取り組めるようになるでしょう。
中学生の勉強時間はどれくらい?文部科学省のデータをもとに解説
中学生の学習時間を調査によると、学校外での学習時間が1時間未満の子どもは約30%で、「1時間以上」と回答した子どもは、68.1%でした。
また土日は、学習時間が平日よりも短く、1時間未満と回答した中学生の割合が58.8%と過半数を占めています。
そのため、お子さまの平日の学習時間が「1時間未満」の場合は、ほかの中学生と比べて学習時間が少ないと言えるでしょう。
『学習時間の経年変化』によると成績が良好な中学生は、成績下位の生徒と比べると平均学習時間が約15分ほど長いことが分かりました。
このことから学力を高めるためには、日々の積み重ねが大切だと言えるでしょう。
画像引用:「第2回 学習時間のあり方を考える(その1)学習時間は経年でどう変化したか」
中学生が勉強しない原因|勉強をする理由がわからない
お子さまが毎日自発的に家庭での学習に取り組むことができれば、成績アップにつながります。
しかし「小中学生の学びに関する実態調査」の結果によると、以下の理由で勉強できないケースもあるようです。
- 勉強する理由が分からない
- 勉強の仕方が分からない
勉強しない原因①|勉強する理由が分からない
子どもが勉強する理由が分からない場合、積極的に学習に取り組むことができないでしょう。
『第1回子ども生活実態基本調査報告書』によると、勉強する目的や動機は、学習意欲に影響するとされています。
学力低下の原因として学習意欲の低下が指摘される。学習意欲に大きな影響を与えるものの1つに「勉強をする目的や動機(勉強する理由)」がある。
引用: 『第1回子ども生活実態基本調査報告書』 |
何のために勉強しているのか分からないお子さまには、「勉強する理由」について話し合うことが大切です。
この理由が「先生や親に叱られたくないから」「成績が悪いと恥ずかしいから」といった義務や強制的な場合は、学習意欲の低下につながります。
実際に同資料によると、「問題を解くことが面白いから」「自分の夢をかなえたいから」など好奇心や関心を持って勉強に取り組んでいる子どもは成績が良好だと分かりました。
勉強する理由、さらにそれと成績との関係を調べた。勉強する理由では「問題が解けるとうれしいから」や「自分がつきたい仕事につくのに必要だから」といった肯定的な理由と「小学生(中学生・高校生)のうちは勉強しないといけないと思うから」や「勉強しないと頭が悪くなるから」といった否定的な理由が多くの子どもに認められた。成績との関係では、肯定的な理由で学ぶのは、成績上位層の子どもである傾向が明らかになった。 |
勉強しない原因②|勉強の仕方が分からない
「勉強の仕方が分からない」ことも勉強をしない理由として挙げられます。
「子どもたちを「勉強好き」にするには」によると、1年間で勉強嫌いから勉強好きになった子どもは、複数の勉強方法を試していたことが分かりました。
勉強が「好き」になった子どもは、「何が分かっていないか確かめながら勉強する」(モニタリング方略)などの様々な勉強方法を活用している。効果的な勉強方法を身につけることが、学習の理解度を高め、子どもの勉強好きを促進すると思われる。
引用:『学習意欲(勉強の好き嫌い)に関するデータ』 |
具体的には、以下のように「繰り返し書いて覚える」「テストで間違えた問題をやり直す」「何が分かっていないか確かめながら勉強する」「友達と勉強を教え合う」などがあげられます。
画像引用:「子どもたちを「勉強好き」にするには」
中学生のお子さまが適切な勉強方法を見つけることで、積極的に学習に取り組めるようになる可能性があります。
勉強の仕方がわからなくなってしまった上に勉強が好きではなくなってしまったという方は、勉強が好きになる方法をこちらの記事でご紹介していますので、ぜひご一読ください。
中学生におすすめの勉強方法4選|成績アップにつながる
成績を良くするためには、勉強する理由を理解したうえで、自分にあった勉強方法を見つけることが大切だと分かりました。
そこで、筆者が選ぶ中学生におすすめの勉強方法を4つご紹介します。
- 勉強のスケジュールを決めてルーティン化する
- 勉強する目的を内省する
- 教科書の内容を理解する
- 学習アプリ・学習支援コンテンツを活用する
勉強のスケジュールを決めてルーティン化する
現役東大生302名に実施したアンケート調査によると、東大生の56%が「ゲームをする際にルールを決めて楽しんでいた」と回答しています。
また、ゲームに限らず、勉強に関しても自発的にルールを決めて取り組んでいることが見受けられました。
たとえば、回答した東大生の25%が、宿題を出されたその日のうちに取り組んでおり、「うっかり忘れた」「翌朝急いで宿題をした」といった人は少数でした。
このように、いつまでに終わらせるといった期日を自分で設定して達成する成功体験を積み重ねることが大切です。
学習習慣が身に付くことで、メリハリを持って前向きに学習できるようになるでしょう。
(参考文献:「株式会社インタースペース」アンケート調査)
勉強する目的を内省する
『第1回子ども生活実態基本調査報告書』によると、「勉強の目的が肯定的な子どもは、成績が良好」といったデータがあります。
肯定的な理由を持ち、勉強に取り組んでいる子どもは、学習意欲が高く、成績にも良好な影響を与えていることが見受けられます。
具体的には、「問題が解けるとうれしいから」「自分がつきたい仕事につくのに必要だから」というような理由で勉強をしています。
一方で「成績が悪いと親に叱られる」「勉強をしないと頭が悪くなるから」といった否定的な理由で恐怖心を持って勉強している子どもも一定数いました。
否定的な理由から勉強に取り組んでいる子どもは、勉強する意味を見失う可能性があります。
中学生が勉強の仕方を身につけるためには、一度勉強する意味・目的を親子で話し合ってみてはいかがでしょうか。
教科書の内容を理解する
子どもにとって初見の言葉が溢れている教科書は、知識を身につけてからでなければ読み解くことができません。
「教科書に何が書いてあるのか意味が分からない」というお子さまは、読解力がないのではなく、知識を付けるだけで簡単に理解できるようになります。
新しい問題集を与えるよりも「教科書を1ページずつ読んで理解する」ことを繰り返し行えば学習内容がスムーズに理解できるようになるでしょう。
学習アプリ・学習支援コンテンツを活用する
子どもは遊びを通じて学ぶ傾向にあるため、学習アプリや学習支援コンテンツを活用するのも一つの手です。
集中力が長く持続しない場合は、ゲーム感覚で取り組める学習アプリ・コンテンツに挑戦してみてはいかがでしょうか。
学習内容を理解するためには、新しい言葉に触れる機会を増やすことが大切です。
学習アプリやコンテンツは、理解を深められたり、予習・復習できたりするので積極的に活用しましょう。
学習支援コンテンツ
児童の学習状況に応じて、教科書の復習問題や補充的な問題に取り組み、これまでの学習内容の習熟を図ったり、教科書の発展的な問題に取り組み、これまでの学習内容について理解を一層深めたりする。 |
中学生の勉強のやる気を高める方法|子どもの学習意欲が向上する
勉強のゴールを決めたり計画的に進めたりすると、子どもは達成感を得ながらモチベーションを高く保つことができます。
文部科学省の資料では、子どもの意欲・やる気等を向上させるポイントとして以下の3つを紹介しています。
子どもの意欲・やる気等を向上させる働きかけ
|
以上の内容を踏まえて、中学生のお子さまが勉強のやる気を高める方法を分かりやすく4つピックアップして解説します。
- 子どもが安心できるように接する
- 家庭環境を整える
- 多くの人と関わりを持つ機会を作る
- 楽しみながら学習できる教材を利用する
子どもが安心できるように接する
保護者が子どもの気持ちに寄り添い、受け入れることで子どもは安心して取り組むことができます。
そのため、安心して自分がやるべきことに集中し、励むことができるでしょう。
保護者だけではなく、友達や先生など周りの人からも日頃から「頼りにされている」と感じている子どもは、忍耐強く頑張れる傾向にあります。
子どもに安心感を与えられるように、お子さまの話に対して、肯定的な言葉を返すことが大切です。
家庭環境を整える
家庭環境を整えると、子どもが安心して過ごすことができるため、意欲・やる気の向上につながります。
家庭環境とは、家族が生活を送る場所のことですが、ここでは「親子で食事をする」「お子さまを褒める」「お手伝いをしてもらう」などの家族間のコミュニケーションを指します。
食事を一緒にとったり、テレビを見たりして意見交換をすることで、保護者との距離が縮まり悩み事があれば、気軽に相談できるようになるでしょう。
また、保護者も子どもと過ごす時間が増えることで、「今日はいつもより食欲がないのかな」「機嫌が悪い」など察しやすくなります。
「核家族」や「共働き家庭」が多く、家庭環境を充実させることが難しい場合もあるでしょう。
お子さまとの接点を少しずつ増やして、家庭環境を整えてみてはいかがでしょうか。
多くの人と関わりを持つ機会を作る
同い年の子どもだけでなく、異なる年齢の人と関わりをもつことで「前向きな思考」が得られます。
前向きな考え方を持つ子どもは、勉強で上手くいかないことがあっても自分の力で乗り越えられるのです。
異なる年齢の人との関わりで前向きな思考を持つことができる理由は、自信や安心感を得られるからだと言えるでしょう。
たとえば、小学1年生と小学6年生が一緒に過ごすことで、1年生は6年生に甘えたり頼ったりすることができるため、安心感を得られます。
それに対し、6年生は、1年生に頼られて要望通りに応えてあげられると、自信を持つことができます。
このように異なる年齢同士だからこそ得られるものは多くあり、物事を前向きに考えられるようになるのです。
楽しみながら学習できる教材を利用する
子どもは、興味や関心を持ちながら勉強すると、スムーズに学習内容が定着します。
「自分でも出来た」「また挑戦したい」といった気持ちを持って学習に取り組むことが大切です。
そのため、お子さまの興味を惹く教材を利用することで、学力や学習意欲の向上が期待できるでしょう。
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中学生の勉強 まとめ
約3割の中学生は、平日1時間以上2時間未満の学習に取り組んでいることがわかりました。
平均より学習時間が少ない場合は、そのことを責めるのではなく「勉強する理由」と「勉強方法」を一緒に考えてみましょう。
そうすれば、子どもが肯定的な理由を持って前向きに学習に取り組めるようになります。
保護者がお子さまのためにできることは、安心して学習できる環境を整えることです。
お子さまに適した学習方法を実践して、成績アップを目指してみてはいかがでしょうか。