KOOV Challenge 2022 結果発表

2022.10.17

コンテスト

Cover Image for KOOV Challenge 2022 結果発表

今夏開催された年に1度のKOOVの国際大会「KOOV Challenge 2022」の受賞者を発表します。
受賞者のみなさま、おめでとうございます！

1 ロボット制作部門
2 VIRTUAL KOOV部門
3 さいごに

ロボット制作部門

ロボット制作部門のテーマは「身につけるセーフティ」。

身の回りの危険を回避するための身につけるアイテムをKOOVで思い思いに制作していただきました！

ではさっそく、受賞作品を見ていきましょう。

未就学区分

金賞：　自動開閉式傘
プレイヤー:　0012@Hauskaa　さん（中国）

銀賞：　おたすけTシャツ
プレイヤー:　いちか　さん（日本）

銅賞：　サマー・リトルファン
プレイヤー:　启蒙-1　さん（中国）

特別賞：　自動マッサージベルト
プレイヤー:　启蒙-3　さん（中国）

特別賞：　『キケンをしらせる『ベルトのつえ』』
プレイヤー:　ソウタ　さん（日本）

特別賞：　あんピカとけい
プレイヤー:　けい　さん（日本）

未就学区分担当審査員講評

みなさんのたくさんのすてきな作品は、見ていると楽しくワクワクしますね。危険や困りごとも、自分のためだけではなく、身近な大切な人や、周りのみんなへの思いやりから考え始めていたり、観察一つを取り上げても個性が見えました。
金賞の「自動開閉式傘」は、デザインのすばらしさと、傘が力強く開く動きにパワーを感じる作品です。大きくすれば、駅や見晴台などの公共施設でも使えるというアイデアも夢があり、その発想に未来への広がりを感じました。銀賞の「おたすけＴシャツ」は、細かいアイデアと、心配や悲しいことがあると、胸の部分のライトが点滅して、心を落ち着かせてくれるという、外から身を守るだけではなく、内側からの思いやりに、あたたかい気持ちを感じます。銅賞「サマー・リトルファン」は、ここ近年の気温の問題に対応したリアルさと、涼しげな色合いのデザインがすてきです。
特別賞の「自動マッサージベルト」は祖父のことを考えて作るストーリーがすばらしく、「キケンをしらせる『ベルトのつえ』」はスキルがすごく、「あんピカとけい」は、しゅりけんが無敵でかっこいいなと思いました。
他にもデザインやアイデア、気持ちがすてきな作品がたくさんでした。次は何を作るのだろう？と、みなさんのこれからの試行錯誤と挑戦に期待します！！

美術家、アート講師
武藤亜希子様

U-G3区分

金賞：　防犯バッグ
プレイヤー:　ユヅキ　さん（日本）

銀賞：　溺水防止装置
プレイヤー:　0006@Hauskaa1　さん（中国）

銅賞：　煙感知と油はね防止クッキングキャップ
プレイヤー:　0004@Hauskaa1　さん（中国）

特別賞：　ランドセルとワンちゃんレスキューロボット
プレイヤー:　よしくん　さん（日本）

特別賞：　学習ポケモン
プレイヤー:　0005@Hauskaa1　さん（中国）

特別賞：　未来のヘルメット
プレイヤー:　Emma　さん（中国）

U-G3区分担当審査員講評

今回のKOOV Challengeでは、多くの巧妙なデザインの作品がエントリーされており、みなさんが社会や身の回りの「危険」や「安全」に関心を寄せていることがわかりました。みなさんは、自分たちが考えたこと、やったことを披露してくれました。
いくつかの作品に感心しました。例えば、金賞の「防犯バッグ」は、その安全性を説明するために、実際のシナリオを見せてくれました。銀賞の「防溺水装置」は、夏の混雑したプールで溺れている子どもが最初に助けを求めるにはどうしたらいいのかを説明してくれており、この「安全」対策もたしかに必要だと思えてきます。
このように、みなさんがつくった作品を適切な文脈で提示することで、見ている人に「安全」の必要性や重要性をより深く理解してもらうことができるようになるのです。
ほとんどの子どもたちが、交通関連やヘルメット、バッグなどの「安全」に着目していました。その他にも、火山噴火やキッチンオイルの爆発などの危険にも着目した作品がが見られたことはうれしかったです。
社会運営の過程において、安全が優先されることは間違いありません。 KOOV Challengeを通して、子どもたちにも「安全」を心に刻み込み、実践してほしいと思っています。

北京市西城区青年科学技術館ロボットグループ教師
闫莹莹様

U-G6区分

金賞：　セーフティ・ファッションショー・2022
プレイヤー:　あーちー　さん（日本）

銀賞：　走る！？セキュリティバッグ
プレイヤー:　shota　さん（日本）

銅賞：　ムード・マスク
プレイヤー:　0009@Hauskaa1　さん（中国）

特別賞：　自転車の安全をまもれ！ヘルメット
プレイヤー:　Tomo　さん（日本）

特別賞：　お助けロボット相棒1,2
プレイヤー:　ゆずぽん　さん（日本）

特別賞：　モクモク冷却装置
プレイヤー:　So　さん（日本）

U-G6区分担当審査員講評

まず、私が驚いたのは、すべての作品において、センサーや電子パーツを上手に使いこなし、プログラミングを効果的に活用することができていたことです。また、「身につけるセーフティ」というテーマに対して、みんながそれぞれ異なる視点で、身の回りにある問題点を見つけ出し、しっかりと解決策を生み出すことができていたことに感動しました。私はその中でも特に、身に着けるものの見せ方や、使いこなし方をより魅力的に伝えることができている作品に、高い得点を付けさせてもらいました。新しいアイデアを思いついたときに、試行錯誤して、作品をよりよいものにしていくことはとても大事ですが、作品をどのように魅力的に伝えるか、ということも、とても重要なので、これからも、作品を人にどうやって伝えるかをよく考えて制作をしてもらえたらと思います。すばらしい作品を見せていただいてありがとうございました。

株式会社ソニー・グローバルエデュケーションクリエイティブ・ディレクター
奥村光男

Over Grade区分

金賞：　暗くても歩きがわかる！
プレイヤー:　ゆう　さん（日本）

銀賞：　身の回りの危険から身を守る多機能ブレスレット！
プレイヤー:　鉄道　さん（日本）

銅賞：　レスキューパーカー
プレイヤー:　やっすん　さん（日本）

特別賞：　護身ベルト
プレイヤー:　ヒロ　さん（日本）

特別賞：　ネックレス型防犯ブザー
プレイヤー:　バナナ　さん（日本）

特別賞：　エアバッグパック
プレイヤー:　Somaさん（日本）

Over Grade担当審査員講評

みなさんの制作したロボットが、どのような場所で、誰が利用しどんな価値を産むのかをいろんな視点で考え制作されていて、非常に感激致しました。非常に完成度の高い作品が多く悩みに悩みましたが、その中でも今回は、テーマとの関連性が高くオリジナリティの高い作品独自の魅力を強く感じたものに賞を贈らせていただきました。新しいモノを産み出す上で、ストーリーを持って考えることで、より機能や課題が明確になり、作品自体の魅力が向上すると思います。また、ストーリーの種を考える上で、日々色々なものを観察する力が重要になります。今後も、何気ない日常を深く観察し、そこからストーリーを作り、制作にあたっていただければと思います。皆さん、本当に、制作お疲れ様でした、そして、ありがとうございます。またの参加をお待ちしています。

株式会社ソニー・グローバルエデュケーションプロダクトマネージャー
池長慶彦

新人賞

今年のKOOV Challengeでは、プレーヤー作成日が2021年9月1日以降の「新人」のプレーヤーのみなさんの作品から新人賞を選定しています。今回は6作品が選ばれました。

新人賞：　ウェアラブルな変身装置
プレイヤー:　KK探索-1　さん（中国）

新人賞：　ながらスマホきんし機
プレイヤー:　はるくん　さん（日本）

新人賞：　ハンドドリーム
プレイヤー:　飛岡城世井ノ心　さん（日本）

新人賞：　万能シューズ！KOOT（クーツ）！
プレイヤー:　オルカ　さん（日本）

新人賞：　後ろをついてくる！水とジュースを飲める水筒
プレイヤー:　てるちゃん　さん（日本）

新人賞：　ミニシャワー付き温冷ハンディファン
プレイヤー:　みう　さん（日本）

新人賞担当審査員講評

私が担当した審査では、甲乙つけ難い良い作品が本当に多くあり、時間をかけて採点することになりました。一つ一つの作品からは、みなさんのものづくりに対する強い情熱が伝わってきて、とても感激しました。中でも、テーマを適切に解釈し、機能性とファッション性を同時に成り立たせ、シンプルに仕上げた作品を高く評価しています。みなさんは作品を提出するまでに、納得がいくまで何度も作り直しただろうと思います。コンテストには残念ながら締め切りがありますが、ロボット制作に終わりはありません。ロボットやプログラミングだけではなく、これからも色々な物事に好奇心を持って接することで新しいアイデアが生まれ、また次のロボット制作につながるはずです。ぜひ今後も積極的に新しい自分だけのテーマを探してみてください。またのご参加を心よりお待ちしております。